気をつけて!危険な外来生物

東京都環境局

東京都環境局自然環境部が運営する特定外来生物に関する学習サイト

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外来種の対策について

東京には、本土部の山地から低地に至るまでのさまざまな地形や海に囲まれた島しょにおいて、原生的な森林や人の手によって維持されてきた里山、市街地など多様な環境があります。そこにはそれぞれに応じた生きものがおり、人々の暮らしがあります。外来種対策を実施する目的は、こうした東京の生物多様性を確保するとともに、人の生命及び身体の保護並びに農林水産業の健全な発展を図ることにあります。
東京都では、環境省や区市町村などの関係機関と連携して、外来種被害を防止するための取組を行っています。

東京都庁
【東京都の取組】 【参考:国の取組】

被害の拡大を防ぐ、外来種被害予防三原則

外来種への対策では、発生した被害の拡大を防ぐ「防除」だけでなく、そもそも被害を発生させないための「予防」も重要です。
外来種被害の予防に向け、環境省では以下のような「外来種被害予防三原則」を作成しています。市民・事業者・行政それぞれがこの原則を心にとめ、行動することが重要です。

外来生物被害予防三原則
外来種被害予防三原則とは?
  • 1.「入れない」:悪影響を及ぼすおそれのある外来種を、自然分布域から非分布域へ「入れない」
    沖縄や奄美大島では、ハブやネズミを退治してくれることを期待して導入したマングースが、ヤンバルクイナやアマミノクロウサギなどの希少な動物を食べてしまい、絶滅へと追い込んでいる例があります。また、オオクチバスやコクチバス(ともにブラックバスの一種)は、釣り魚とするために日本で放流されましたが、エサとなる在来の魚を激減させる例が各地で確認されています。
    悪影響を及ぼすことが予想される外来種は、既に法律で持ち込むことが規制されていますが、そうでない外来種であっても、予想外の悪影響があるかもしれません。むやみに外来種を入れないことが大切です。
  • 2.「捨てない」:飼養・栽培している外来種を適切に管理し、「捨てない」(逃がさない・放さない・逸出させないことを含む)
    ミドリガメは縁日等で見かける可愛らしいカメですが、正確には「アカミミガメ」と言います。アカミミガメは、成長すると甲羅が30㎝を超えることもあり、数十年生きることもあります。
    池や川でもよく見かけられますが、本来日本にいないカメです。飼いきれずに捨てられたものが繁殖したと考えられています。
    池や川に放たれたアカミミガメがエサとするため、在来の魚類が減ったり、東京都内ではエサや生息場所が奪われた在来のカメが、絶滅の危機に直面するなど生態系に被害を及ぼしています。
    動物を飼うときは、成長した際の体の大きさや、こどもが生まれた時のことを必ず考えることが大切です。また、最後まで責任を持って飼い、途中で野外に放つことは、絶対にいけません。
  • 3.「拡げない」:既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」(増やさないことを含む)
    強い毒を持つ「セアカゴケグモ」は、本来オーストラリア原産ですが、既に西日本で繁殖してしまっています。また、車に紛れ込んだものが運ばれ、遠く北海道でも発見されました。
    既に野外で生息・生育し、繁殖してしまっている場合は、人間が運んでしまわないように注意が必要です。今生息・生育している場所から、それ以上拡げないことが大切なのです。
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