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危険な外来生物
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ブラジルイトグモ
【国内における確認状況】
・国内で見つかったことはない。
【生態:生息地など】
・薄暗く高温で乾燥し、攪乱がない場所を好む。
・主に夜行性で、昆虫やその他の節足動物を捕食する。
【形態:大きさや特徴】
・成体雌は体長7~14mmで雄は通常雌よりも小さい(体長とは、頭部の先から腹部の先までの長さであり、足の長さは含まない)。
・背甲は薄黄色から赤褐色であり、バイオリンの形をした模様がある。
・3対(6個)の目が背甲の前縁にU字型に並んでいる。
【原産地】
・原産地はブラジル南東部。
※画像はクリックで拡大します。
“Recluse spider shot in Santa Catarina - Brazil” By Philipe de Liz Pereira
健康被害の具体例
咬まれたときに一過性の刺すような痛みがある。
初期段階(剌咬後0 ~2 時間)
:顕著でない
水疱
すいほう
形成、他の
咬傷
こうしょう
に似ることが多い。周囲に異常な
浮腫
ふしゅ
と
紅斑
こうはん
がほとんど診断できない程度に出現する。小型の水疱が形成される場合がある。
虚血段階(2~6 時間後)
:最初の診断できる症状として咬傷部位の周囲に
虚血域
きょけついき
がみられる。明らかに毒の作用である。中等度あるいは激しい痛みが始まる。
チアノーゼ段階(5~12 時間後)
:
虚血部
きょけつぶ
は徐々に赤から青黒くなる。血管収縮の拡大と局所組織の酸素欠乏が伴う。この段階の初期には病変は咬傷部位の著しい酸素欠乏の進行拡大により無感覚になっている。刺咬部位の周囲に出血や紅斑を生ずる。全体に浮腫性となり、四肢の場合はしばしばリンパ管炎を起こす。
組織破壊段階(12 時間以上)
:組織の酸素欠乏から局所組織の破壊と
壊疽
えそ
が進行する。 一般にこの段階では、 病変部は無感覚である。
ブラジル・サンパウロの病院の症例研究では、1985年~1996年の間にブラジルイトグモによる刺咬症28例があったが、死亡例は報告されていない
被害を受けた場合の対処法
医療機関を受診
特徴・間違えやすい類似種との識別点
【ブラジルイトグモの特徴】
【間違いやすい類似種との識別点】
イトグモ類(
Loxosceles
)は形態的に酷似しており、背甲の模様パターンや体色に違いが認められるものの、種の判別には生殖器や触肢の形態から判別する必要がある。
【類似種の特徴】
イトグモ(
Loxosceles rufescens
)
“Female Emperor Scorpion”By Vijay Anand Ismavel
イトグモ科と類似の特徴を持つ種(1)ヤマシログモ科
“Platnickina tincta”By Phil
イトグモ科と類似の特徴を持つ種(2)ヒメグモ科(写真はホクオウヒメグモ)
By Phil, via . Flickr. CC-BY -2.0
駆除方法
・ピレスロイド系の家庭用殺虫剤を散布する。
・人家内ではナフタリンを家具の隙間や中に入れておくと効果的である。
・米国では室内に定着しているイトグモ類の駆除に粘着性のトラップが商品化されている。
危険な外来生物(東京都内で見つかったことがあるもの)
7種類
セアカゴケグモ
ハイイロゴケグモ
カミツキガメ
アカカミアリ
ヒアリ
キョクトウサソリ
クロゴケグモ
危険な外来生物(東京都内で見つかったことがないもの)
10種類
カナダガン
タイワンハブ
アトラクス属
(シドニージョウゴグモ等)
ハドロニュケ属
(キノボリジョウゴグモ等)
ドクイトグモ
イエイトグモ
ブラジルイトグモ
ジュウサンボシゴケグモ
コカミアリ
ツマアカスズメバチ